「純は、今回の犯行だけではなく、“余罪”についても語っていたんです」

 

 そう明かすのは、斎藤純容疑者(31)の親友A氏だ。捜査当局も注目する、斎藤の“余罪”とは。(全3回の2回目/続きを読む

斎藤容疑者(知人提供)

 7年前に行方不明だった宮本果歩さん(当時21)を殺害した疑いで、埼玉県警に逮捕された斎藤。事件発覚のきっかけは、別の事件で斎藤にかけられた嫌疑だった。

「昨年8月、路上で通行人女性のスマホが盗まれる窃盗事件が起きた。この犯人として浮上したのが、斎藤容疑者でした。埼玉県警は今年5月に窃盗容疑で逮捕。調べに対し『通り魔の犯行を練習していた』という趣旨の供述をしています」(全国紙社会部記者)

非公開アカウントでは“殺人願望”を…

 この時期、次なる殺人を計画していた斎藤は、自身の“殺人願望”について、SNSの非公開アカウントで綴っていた。

ADVERTISEMENT

〈どれだけ倫理が発達しようがどれだけ捜査網が発達しようが殺人願望者は産まれてくるしその生涯をそのように全うしようとする そういうどうしようもなさを示していきたいしできれば一泡吹かせてやりたい〉(2024年12月30日)

〈自己紹介の取っ掛かり自体はあるんだけど平時に使用できるものが無いので大抵は「ただの無職ですぅ」になる 自己開示して大丈夫そうなら「性自認が『殺人者』の人体蒐集家です、宗派はスパモン」でだいたい片付く〉(2025年2月27日)

斎藤容疑者の非公開アカウントの投稿

 斎藤の殺人願望は尽きていなかったのか。「週刊文春」が入手した動画には、“通り魔予行演習”の一部始終が記録されていた。今年1月に撮影されたものだ。

 動画に映っているのは、知人女性と斎藤。斎藤が模造ナイフを持ち「いいかなー?」と語りかけ、女性はストップウォッチを準備する。