「ここから火花が散ったっていうんだよ」
9月19日正午過ぎ、林家ペー(83)、パー子(77)の自宅マンションで発生した火災。「週刊文春」記者を現場に招き入れて、2人が語った真相とは――。
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焼けたピンク色の服を着た男は、それでも舞台に立っていた。火災から2日後の21日夜、ペーは予定されていた浅草演芸ホールでの寄席に出演。「話題の主です」と挨拶したが、憔悴を隠せず、報道陣にはこう語ったという。
「ドッキリじゃないよね」
自宅前に偶然ペーとパー子の姿が
この寄席から半日ほど前の同日午後、「週刊文春」記者が東京都北区にある現場のマンションを訪れると、偶然ペーとパー子の姿があった。記者はペーにこう促された。
「(部屋の中に入っても)構わないですけど。入れる状況なんで。今、偶然来たんだけどね。どうぞ、どうぞ」
パー子もこう言う。
「中はもうすごいよ」
「パァーッと上から火花が散った」
メディアとして初めて火災後の現場に立ち入った。3階にある約38平米の部屋で、パー子が所有。
2人のあとから中に入ると、一面黒焦げだった。その様子をパー子が改めて呆然と見渡す。
奥に入って、懐中電灯を持ったペーが火元だった仏壇について説明を始めた。
「(目線の高さを指しながら)ここが仏様ですね。(仏壇が載っていた)ここの3段のタンスの隙間のスペースにチャッカマンが2本置いてあった」
火災当時、ペーは師匠である林家三平の法事に行って留守だった。体調を崩して自宅にいたパー子が仏壇の灯明に点火しようとしたところ、火が点かず、別のチャッカマンで火をつけようとした際に、脇にあった三平の写真に火がつき燃え広がった――と当初は報じられた。
ただ、2人はこの日、別の見解を語った。
「それが、消防署の人に聞いたら、(チャッカマンによる)『引火』ではなく、『漏電』か『ショート』だって言うんだよね。(仏壇の上のほうを指し)ここに差込のコードがあって、ここから火花が散ったっていうんだよ。それが赤羽消防署さんの意見なんですけどね」(ペー)
「油に水が入ると火花が飛び散るじゃないですか。ああいう感じでパァーッと上から火花が散ったんですよ」(パー子)
ペーによれば、三平の写真は仏壇の外にあったのだという。





