〇企画趣旨
変化の激しい時代において、いま改めて問われているのは「労使がどう対話し、どう未来を共に創るか」です。企業の変革スピードが加速し、AI・ジョブ型雇用・副業など、働き方の多様化が進む中で、労働組合の役割もまた大きな転換期を迎えています。かつては労働条件の改善をめざす交渉機関としての側面が強かった労働組合も、今日では「働く人の声を経営に届け、組織を強くするパートナー」へと進化することが求められています。その中心にあるのが、労使の信頼とコミュニケーションの質です。
一方で、若年層を中心に「組合は自分とは関係がない」「変化に対応していない」といった意識の乖離も見られます。終身雇用や年功序列の崩壊によって帰属意識が薄れ、キャリアを自らデザインする時代において、組合がいかに個人の想いや価値観に寄り添い、信頼を取り戻すかが大きな課題です。
海外では、コミュニティ型・テーマ型の“新しいユニオン”が広がりを見せています。米国のIT企業や欧州の社会連帯型ユニオンでは、職場課題だけでなく、ウェルビーイング・多様性・社会的公正など、「共感でつながる組合」への進化が進行中です。
本カンファレンスでは、こうした世界的な潮流も踏まえながら、労使コミュニケーションをどう再設計するか、若者世代と組合の新しい関係づくり、経営と組合が共に成長をめざす“共創型”労使関係の実践事例を多面的に議論します。
「守る組合」から「つながる組合」へ。
対立ではなく対話を、要求ではなく共創を通じて、これからの働く現場をどう豊かにしていくのか。
本イベントは、労使コミュニケーションの再生を通じて、未来の組織と働く人の関係を描ければと存じます。
〇開催概要
開催日時 12月11日(木) 14:00~16:10
会 場 会場対面、オンライン視聴のハイブリッド開催
会場参加 文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町 3-23)
オンライン参加 ZoomウェビナーでのLIVE配信
参加対象 労働組合の執行部の皆様、人事部門、労務部門、社労士の方々など
定 員 会場参加 50名 / オンライン参加 150名
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 株式会社ヤプリ
来場特典
ご来場の皆様へは藤崎様の著書『なぜ今、労働組合なのか』を1冊プレゼント

申込特典
申込をいただきましたお客様は、2週間のアーカイブ視聴をいただけます
〇プログラム
14:00~14:50 基調講演
「労働組合は本来の役割を見失っていないか?」
~会社にとっての“財産”‐労働組合への期待と真価~

独立行政法人労働政策研究・研修機構
理事長
藤村 博之氏
京都大学助手、滋賀大学助教授、教授、1997年に法政大学経営学部教授、2004年同大学大学院イノベーション・マネジメント研究科教授を経て、2023年4月から現職。2007年度から4年間、法政大学キャリアセンター長を務め、学生のキャリア教育に尽力する。その際の基本方針は、日々の学びの中にこそキャリア教育はあるというものだった。講義やゼミ、課外活動がどのように将来の働く力に結びついているのかを明らかにした。専門は労使関係論、人材育成論。著書に『考える力を高めるキャリアデザイン入門』(編著、2021年)、『新しい人事労務管理[第7版]』(共著、2023年)、などがある。2019年から中央最低賃金審議会会長を務めている。京都大学博士(経済学)。
14:50~15:20 スペシャルセッション
三菱電機労働組合が大切にする「つながり」と、これからの「あるべき姿」

三菱電機労働組合
中央副執行委員長
渡邊 佳正氏
2020年8月から三菱電機労働組合 西部研究所支部にて副執行委員長および執行委員長、2024年8月から本部にて中央副執行委員長(現職)。本部では、「組織」「広報」「社会活動」、「情報化」などの取りまとめを担当。現在、ヤプリ社の協力のもと2023年9月に導入した組合員向けアプリ「MELON*」の運営にも従事。
*MELONは三菱電機労働組合の愛称

株式会社ヤプリ
取締役執行役員COO
山本 崇博氏
2019年株式会社ヤプリ入社。CMO、P&C(ピープル&カルチャー)本部長を歴任し、現在取締役執行役員COO、兼ビジネス統括本部を管掌。以前は、外資系広告代理店、ゲーム会社を経て、前職の株式会社アイ・エム・ジェイでは、執行役員として、マーケティングコンサルティング部門を牽引。製造、通信、放送、流通、教育、金融など多業種に渡るクライアントを支援。
15:20~15:30 休憩・名刺交換
15:30~16:10 特別講演
「労働組合をアップデート」
~ つながるコミュニケーション ~

朝日新聞社
GLOBE編集部 記者
『なぜ今、労働組合なのか』著者
藤崎 麻里氏
1979年生まれ。経済部、政治部などを経て、GLOBE編集部。経済部では経済産業省、エネルギー、金融、IT、総務省、連合など労働分野を担当した。一橋大学大学院社会学研究科ならびにロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)大学院国際関係学科で修士課程を修了。
