昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

2018/11/14

“落合マジック”の実態とは

「他の信金が低金利下で貸出先に苦慮する中、その手腕は“落合マジック”と称されました。落合氏が掲げる解決型の提案営業が功を奏した結果と見られていましたが、実態はお客様を元気にするどころか、不動産投資向け融資に依存した無理な経営だったようです」(地銀幹部)

 その落合氏の後ろ盾だったのが、スルガ銀のことも「地銀の優等生」と持ち上げてきた森信親前金融庁長官だ。

「そもそも信金は銀行とは異なり、会員の相互扶助が目的の非営利法人ですが、森氏は拡大路線を取ってきた西武信金を『信金の雄』と呼んできた。16年11月に開催された第5回産業金融フォーラムでも、森氏がまず基調講演で西武信金を褒め称え、続けて落合氏が対談企画に登壇していました」(同前)

 森氏は今秋から米コロンビア大国際公共政策大学院で非常勤教授として、日本の金融政策などを教えている。スルガ銀と西武信金の実例こそ、最大の教材だろう。