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2018/12/04

国際サミットで学んだこと

 スタンフォードe-Japanプログラムは、米国スタンフォード大学による日米交流の一環として始まった、日本にいながらスタンフォード大学の教育がリアルタイムで受けられるプログラムです。日本の高校生が対象で約半年をかけて、野球から政治経済に至るまで様々な講義が行われ、毎回授業の後に課題を提出し、最後に小論文を書き上げて修了になるというものです。ここではアメリカと日本という2国間の関係を掘り下げて学ぶ事ができ、国際サミットで鍛えた英語力と討論の力が認められ最優秀賞を受賞する事となり、スタンフォード大学の授賞式に招いていただきました。

 

 話を戻しますと、アジア太平洋青少年リーダーズサミットは、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリアという欧米文化の学生のみならず、中国、韓国、インド、マレーシア、シンガポール、南アフリカなどアジアやアフリカの学生も含まれ、多様な価値観と歴史、文化を学ぶ事ができました。男女平等が前提としてある日本と異なり、女性が自由に生きられない国がいまだに多く存在する事を知って衝撃を受けました。その思いが心に大きく残り、東大推薦入試で論文を課された時に一番にそれを思い出し、インド、パキスタンで多発する「名誉殺人」について書こうと決めました。書き始めると名誉殺人は日本ではあまり研究されておらず、ウルドゥ語の資料しかなく困った事もありましたが、なんとか英文の資料を探し出し一つの論文を書き上げました。

 

自分と違う価値観に触れること

 ここまで、書かせていただいてもうお気づきかとはおもいますが、私は最初から計画的に何かをするタイプではありません。その時その時興味を持ったものを全力でやった結果、その経験が次につながり鎖のように連なりながら知識の網を広げ、色々な経験を積むなかで独自のものの考え方を持つようになっています。

 だから、教養は有用なのだと思います。自分と違う価値観に触れること。それは新たな、そして奥行きのある世界を広げていくと信じているからです。

 

写真=佐藤亘/文藝春秋

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