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吉田輝星、万波中正……ファイターズの若手選手が“キャラ立ち”するまで

文春野球コラム2020 開幕延期を考える

2020/03/23
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並外れた大食いだった万波中正

 2018年ドラフト組ではもう1人、万波中正についてもこのほど新しい知見を得ました。いや、もともと割と早いうちから彼は印象的だったんですよ。「週刊ベースボール」の撮影で「ジョジョ立ち」を決めるような子です。変に照れたり恥ずかしがったりしないで、自分をアピールしその場を盛り上げることのできる元気者の顔が、既に去年の春には見えていました。それでもう「マンチュウ君はこういう子」と判ったつもりになっていたら。

 昨年12月18日付の道新スポーツ囲みコラム「ハム番24:00」です。

《マクドナルドのビッグマック10個を完食できるかを万波、野村、郡、今井の4人で争った。結果はただ一人、10個を食べきった万波が優勝を果たした。》《1個は約210グラム。万波は2キロ以上平らげたことになる。》

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 もう読んでいるだけで胸やけしてきそうになりますが、これだけでは終わりません。続いてはその4日後、12月22日付の特集記事「実は…○○マニアです」。これは選手がそれぞれ自分の好きなものについて語るという連載で、鈴木遼太郎はアイドルの「坂道シリーズ」、今井順之助は「お笑い」、そして万波中正は何のマニアなのかというと、「ピザ」なんです。

《学生時代から強靭な胃袋を持っており、食べる量も半端ではない。「食べ放題とかに行って、むさぼり食っていました。腹がはち切れそうになって、呼吸が浅くなるくらいまで。高校野球の引退直後にはサイゼリヤで1回に6ホール食べた。それが人生最高記録です」》《「プロ入りしたときには、行きつけの店がチーズだけで1.3キロの特大ピザを作ってくれて、1人で食べました」》

 そしてとどめは2月10日付の日刊スポーツ。

《高3の時にピザの食べ放題店でピザ2、3枚を食べ終えると、コンビニでコロッケパン2個をペロリ。こんなのはまだ序章。さらにお好み焼き店でお好み焼きを1枚平らげると、別のピザ店で2、3枚おかわりし、最後にラーメンで締めたという。》

 何が恐ろしいって万波中正、全く太っていないのです。モデル体型と評されることさえあるのです。有原航平やかつての金子誠なら判りますよ。でもこんなすらりとした選手がこんな並外れた大食いだなんて、誰に判るというのですか。

高卒2年目の万波中正

 高卒2年目の彼が1軍の外野手陣に割って入るのはまだまだ難しいと思いますが、いつか「FFFFF」で大食いキャラの披露をぜひ!

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