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イーグルス期待の星・黒川史陽の実家のバッセンでお父さんと話したこと

文春野球コラム Cリーグ2020

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野球一家の黒川三兄弟を襲ったコロナ禍……

 緊急事態宣言は解除され、プロ野球開幕のメドも立った。しかし、高校野球では夏の甲子園の中止など、今なお野球はコロナによって大変な事になっている。

 5月24日、嫁さんの実家の用事がてら、王寺ドームスタジアムへ足を運んだ。

「16日からやっと開ける事ができました」

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 お父さんは笑顔で迎えてくれた。バットは一度使うごとにしっかり消毒するなど、コロナ対策を徹底されていた。

黒川選手のお父さん(黒川洋行さん)と ©かみじょうたけし

 黒川一家にとってコロナ禍は、開幕一軍を期待される史陽選手だけではなかった。黒川三兄弟の長男・大雅は九州共立大4年生で最後の春のリーグ戦が中止。そして三男・怜遠(れおん)は、星稜高校の現役高校球児である。

 一家の主であるお父さんにとって、一つの身体では追いつかないくらいに思う事はあるだろう。

「でも、究極のプラス思考なんで大丈夫です。(史陽も)公園で辰己選手達とキャッチボールさせてもらってるみたいやわ。仙台も行きたかったんだけどな……」

 よく見るとお正月に見つけたユニフォームが飾られている場所に、高校時代からしのぎを削ってきた東京ヤクルトスワローズの奥川恭伸選手と読売ジャイアンツの山瀬慎之助選手のタオルが新しく追加されていた。

 6月19日にプロ野球が開幕する予定だ。黒川父と約束した一緒に応援できる日が早く訪れる事を祈るばかりだ。

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