文春オンライン

原辰徳は令和の深作欣二なのか!? ヤングジャイアンツたちの「仁義なき戦い」

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/06/30
note

俺たちが見たいのは、涎を垂らしまくっているピラニアなのだ

 今のヤングジャイアンツ達を見ていると、このピラニア軍団の様に、出番に飢えてる奴らばっかりで見てて心地がいい。

 阪神戦での北村の思い切りの良いバッティング、カープ戦での戸郷の投げっぷり(桑田以来の高卒ローテ入り!)、ヤクルト戦での重信の逆転2ラン(原の喜び様と、とばっちりでケツ叩かれた坂本の笑顔が最高。もちろん画像保存!!)、増田大の鬼の出塁&守備の便利屋っぷりと、元・球場人気No.1、矢野謙次を彷彿とさせる、石川慎吾のフルスイング。

 よく巨人ファンと名乗ると、FAで選手獲りまくって大正義巨人軍お疲れーす!! 楽しいスか??(冷笑)なんて感じで詰められて、言い返せねぇ……チキショー!!となる事が多々ある。

ADVERTISEMENT

 しかしこちとら巨人ファンだって、いつでも元気ハツラツな若手たちを求めているのだ、本当に。

 伊東キャンプ上がりの篠塚、中畑、松本。50番トリオと名された吉村、槇原、駒田。緒方、井上の熊高コンビ。そして育成枠から這い上がって来た山口鉄、松本哲也。これらの生え抜き選手たちこそ、俺達が生き様を乗せて応援せずにはいられない選手達であった。

 背番号61を継ぐ増田陸、骨折から復帰が待たれる強打の山下航汰、阿部二軍監督にギチギチに鍛えられているであろうモタ、支配下を勝ち取った道産子P沼田、vsメジャー選抜からランニングホームランカマして報知の一面取った事がある松原など、よみうりランド(二軍)にも、まだまだ涎を垂らしまくってるピラニアが山ほどいる。

 果たして、原辰徳は令和の深作欣二なのか!?

「俺を使え!!」と、下克上カマしてくるピラニアはどれだけいるのか!?

 長い様で短いシーズン、まだまだ楽しみは尽きない。

 あ、岡本和真はピラニアだと思ったら、5メートル位のピラルクであった。

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2020」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/38603 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

原辰徳は令和の深作欣二なのか!? ヤングジャイアンツたちの「仁義なき戦い」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー
文春野球学校開講!