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京セラドームの場内演出。来季のために言っておきたい事がある

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/10/30
note

プレー以外こそ一丸となって明るく外向きなチームに

 最後は「喋るブルくん」についてだろう。球団としてはマスコットの露出強化を狙ったのかもしれない。しかし本気で「まるで大阪育ちの野原しんのすけ」を何十年も貫くつもりなのだろうか? だとしたら唐突に喋り出し過ぎだ。ジャイアンやスネ夫の声が変わっただけでざわつく我々、それほどキャラクターには各人がそれぞれのイメージを抱いている。加えて我々は未だにネッピーやリプシーやブレービーにバフィーに淡い憧れと恋心を抱いている人種。だからこそマスコットとはファン各人のイメージに沿った「いつまでも変わらない」存在であるべきだと思うのだ。だって、選手は変わる、ユニホームも変わる、球場すら変わる物なのだから。

 我々ファンが確かに応援し、感動を共有した時間をいつまでも繋ぎ止めておく存在。それが球団のシンボル、マスコットという存在なのではないだろうか。幸い球団歌「SKY」もそうなのかもしれない。だからこそ「コロナ騒動からしばらくは何や喋っとったなぁ」では余りに収まりが悪いと思うのだが。

 照明を一新した京セラドーム大阪。現地で観戦した方々はもう気付いていると思うのだが、LED照明とは思っている程明るくない。いや、厳密には指向性の高いLEDライトでは照明を向けた方向に鋭く光線が伸びる。従って照明が狙っている方向以外はさほど明るくないのだ。恐らく皆んな感じたんではないだろうか「ドーム暗くなった?」はこの為である。だからこそチームが明るく、ベンチも明るく、演出も明るく外向きな空間でないといけない。しばらくは育成に舵を切ったオリックス・バファローズ。選手たちが成長し、明るいプレーを多く提供してくれるその日まで、プレー以外こそ一丸となって明るく外向きなチームになって行こうじゃないか!

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