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「小園海斗選手のアイブラックの形と打率の関係」…11歳の娘が“自由研究”で導き出した納得の結論

文春野球コラム ペナントレース2021

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結果を集計して「気づいたこと」

 この集計から娘が感じた事は、次のようにまとめられている。

©ザ・ギース尾関高文

〈気づいたこと

 しっかりときれいに、
 アイブラックを、かいている時のほうが、
 打っているような気がしました。
 私としては、とがっている模様を
 かいている時がとても気持ち
 良かったので、(7月9日など)
 小園選手も、この形だと、勢いが
 でると思います。
 7月7日などの模様は、少し
 雨で垂れていたので、
 しっかりとふいたほうが良いと思いました。〉

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 なるほど。丁寧にアイブラックを描いている時というのが正直ピンとは来ないが、7月1日や7月4日などが丁寧なアイブラックなのだろう。逆に7月7日の荒々しいアイブラックの時に調子がよくなかったという事実を見てのことなのかも知れない。

 そして何より衝撃だったのが「自分で実際アイブラックを描いてみて」思った感想である。

 確かに、実際アイブラックを描いた時の気持ちは非常に重要な要素だ。娘は「尖っている模様を描いている時がとても気持ちよかった」と感じている。小園選手も十字の縦線を引くとき爽快感を感じて気持ちが昂り、良いバッティングにつながっている可能性もある。

 以上のことから導き出された結論がこちらだ。

©ザ・ギース尾関高文

〈結論

 アイブラックと打率の関係は、
 はっきりわかりませんでしたが、
 本人が、楽しいなら、
 それが良いと思います。
 去年は、ふつうの模様だったので、
 今年、調子が良いのは、いろんな形の
 アイブラックのおかげかもしれません。

 でも、やりすぎるとおこられ
 そうなので、気をつけてほしいと
 思います。〉

 そうなのだ。アイブラックがどんな形であれ、何よりも本人が楽しくできていることが一番大事なのだ。形で成績をどうのこうのいうのは、とても無粋なことだ。「カープのデータ分析班の代わりに第三者の目で分析することが重要だ」などと曰った自分は、すぐムッシャーに飲み込まれるべきだろう。

 今年の小園選手はアイブラックも含め「試合を楽しめている」というのが大きいのかも知れない。娘が心配する「アイブラックの形でおこられ」ないように、このままシーズンを楽しみながら走りきってくれることを我々ファンは楽しみにしている。

◆ ◆ ◆

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