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五輪、メダル、地方球場、東京ドーム…波乱万丈すぎた2021年夏のスワローズを振り返る

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/08/29
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2か月に及ぶ「遠征生活」は最終盤に

 公式戦が再開し、2か月に及んだ「遠征生活」も終わりに近づいています。新潟、松山、広島を挟んで静岡の「土グラウンドシリーズ」を4勝2敗1分け(中止2)と勝ち越しました。

 でも、地方球場って難しさがあるんです。フェンスの高さ硬さ、グラウンドの固さ、跳ね方、芝の深さ、重さ、照明が暗い……などなど選手はいつも以上に気を使ってプレーしています。スタメンの選手は試合をしているうちに順応していきますが、僕のような控え選手で途中からポンと試合に出ていく選手は、よりナーバスになっているはずです。バックネット裏の観客席が低かったりすると、凡フライでも全く別物に見える。試合が進むにつれその地方独特の風の向きや強さになっていたり。前の回が右から左だったのが、次の回には真逆なんてよくあることなんです。

 またベンチ裏のアップスペースがあるか、それはどれくらいの広さかなどは球場入りしてすぐに確認したりもしていました。秋季キャンプで毎年行く松山などはイメージできていましたが、たまに行く球場は変わっていたりしますしね。

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“ホーム”東京ドームで楽しみにしていること

東京ドーム主催試合に向けて荷造りに精を出す筆者 ©三輪正義

 そんななか、今週金曜から東京ドームでの初のホームゲーム(主催試合)が始まっています。見慣れている球場ですが、いつもビジターでベンチは三塁側なので、実は一塁側(いわゆるジャイアンツ側)からの景色を見たことがない。あんまり大きな声では言えないけれど、一塁側のベンチやロッカールームには興味があります。選手はどうかわかりませんが、僕は興味津々です。「足のスペシャリスト」・代走の切り札だった鈴木尚広さんがよく走って、アップをされていたと言われる「通路」。そこには東京ドームと同じ人工芝が敷かれているという噂が……。

 一方の僕は、神宮球場の記者室の横、チアリーディングチーム「Passion」が待機している短い通路を走って出番に備えてましたから、ジャイアンツの選手がどんな場所でどんな準備をしているんだろうと、現役当時から興味津々だったのはここだけの話です。

 その禁断の場所に“足”いや「“口”のスペシャリスト」として潜入できる……しっかりと自分の目で確かめてこようかと思います。ファンのみなさんもいつもと違った景色のホームゲームをお楽しみに。僕たちも準備万端です!

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