星降る神宮に「今浪チルドレン」大合唱
5位:スターライトパレード(SEKAI NO OWARI)【今浪隆博】
「セカオワ」の人気ナンバーであるこの曲は、星降る神宮のナイトゲームにピッタリ。スローテンポで、曲自体はイケイケな感じではないんですけど、これが流れるとスタンドのファンが盛り上がること!
これは2014年の開幕直後に日本ハムからトレードでヤクルトに移籍して、優勝した2015年には代打で打率.346のハイアベレージをマークした今浪隆博選手の登場曲。ファンの「あのー、セ・カ・イ・へー」の合唱と共に、球場は確実に「今浪ワールド」と化していました。
4位:The Nights(アヴィーチー)【大松尚逸】
ヤクルトでは在籍2年、実働1年だった大松尚逸選手(現ヤクルト二軍コーチ)ですが、その1年の間に代打サヨナラホームランが2本! 特に0対10の劣勢から同点に追いつき、最後に試合を決めた2017年7月26日の中日戦での一発は、永遠に語り継がれるべきものです。
その大松選手はロッテ時代に右アキレス腱断裂の重傷を負い、リハビリに励んでいる間に好んで聞いていたというこの曲を、新天地での出囃子に選びました。「決して色あせることのない“夜”」と歌詞にあるように、大松選手のあの2本の代打サヨナラホームランも、どれだけ年月が経っても色あせることはありません。さあ、いよいよベスト3の発表です!
いよいよBEST3!
3位:Beautiful Now(ゼッド)【近藤一樹】
3位は、この「文春野球」で2018年の極私的スワローズMVPに選ばせてもらった近藤一樹選手(現四国アイランドリーグプラス香川投手兼任コーチ)の登場曲。オリックス時代から使っていたというノリの良いこのEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が流れると、球場の空気がちょっと変わる気がしたものです。
サビに続くコーラスの部分がイマイチ分かりづらかったんですけど、どうやら「バーバーバー、バババーバーバー…」と言っているようですね。近藤選手はその後、安室奈美恵さんの『Fight Together』なども使うようになりますが、僕のお気に入りはやはりこの曲です。
2位:君は100%(ポルノグラフィティ)【近藤弘樹】
3位が昨年限りでヤクルトを退団した近藤一樹選手の登場曲なら、2位は今季からヤクルトに加わった近藤弘樹選手の登場曲。シーズン序盤の彼の奮闘なくして、今年のヤクルトの躍進はなかったといっても過言ではありません。
どこか金剛力士を思わせる表情で相手打線の前に仁王立ちするこのピッチャーを「近藤力士」などと呼ばせてもらっていたものですが、残念ながら右肩の肉離れにより5月下旬から離脱中。エールの意味を込めて、楽天時代から引き続き登場曲にしている『君は100%』を2位に選びました。
1位:プライド(高橋優)【今野龍太】
そして1位は、昨年からスワローズの一員となった今野龍太選手の登場曲です。映画『侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日』の主題歌でもあるこの曲は、「♪まだやれるさ 立ち上がれその心よ」という歌詞が、楽天を戦力外となってスワローズにやってきた今野選手のプロ野球人生と重なるようでグッときます。
昨年はヤクルトがリードした展開でこの曲が流れることはありませんでしたが、今野選手は今や主に勝ちゲームの7回を担うセットアッパー。この曲から清水昇投手の『Sandstorm (2020 EDM Remix)』(ダルード)、そして15日の阪神戦で今季20セーブ目を挙げたスコット・マクガフ投手の『RYDEEN』(YELLOW MAGIC ORCHESTRA)と続く3曲は、現在のスワローズにとってのビクトリー・メドレーです!
いかがでしたでしょうか、第1回(?)のベストヒット・スワローズ。このような形でまた皆さんにお目にかかることがあるかどうかは分かりませんが……See you next time!
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