みなさんこんにちは東京ヤクルトスワローズ広報部の三輪正義です。
やりました!
日本シリーズ、スワローズは昨日の第6戦でオリックス・バファローズを延長12回2−1で下し、20年ぶり6回目の日本一に輝きました。僕も昨日は神戸に駆けつけ、日本一の瞬間、そして高津臣吾監督の胴上げ、選手の喜びの声を収つつ、記念撮影では今年3度目の「仕切り」。そしてまたもや選手とともに写真に収まってしまいました。
神戸に駆けつけ応援してくださったファンのみなさん、気温が大変低いなか、日付が変わるころまで熱いご声援をありがとうございました。そして、テレビやラジオの前で声燕を送ってくださった全国のみなさん、ありがとうございました。(昨晩の模様は、後日公式YouTube等で公開いたしますのでお楽しみに!)
「最高の日本シリーズ」でも、選手は大変
このシリーズ、いろんな人が「最高の日本シリーズ」などと言っていますが、やっている選手たちは、そんなことを考えられないほど大変だったでしょうね。
戦前はほとんどの解説者の方が「オリックス有利」の予想でした。1戦目、沢村賞に輝いたオリックス山本由伸投手を攻略し、かつ2年目の奥川恭伸が7回1失点の好投。価値ある先手を取ろうとしたときに、まさかの逆転サヨナラ負け。選手たちは、野球だからそんなこともある、と割り切っていたと思うけど、やっぱりイヤなムードでしたね。
高橋奎二はMVP級の活躍
そんななか、2戦目の先発を任された6年目の高橋奎二が「プロ入り初完封」。向こうの2年目の宮城大弥投手もいい投手だけど、「先に降りてたまるか!」という気合がにじみ出た圧巻の投球でした。もし2戦目を落としていたら15年のように連敗で東京に戻ることになった。一気にシリーズの流れをもっていかれるところだったのに、それをスワローズの流れに押し戻した高橋奎二はシリーズ優秀選手となりましたが、MVP級の活躍だったと個人的には思います。
このシリーズを見ていて率直に思ったのは「強いチームの勝ち方」をしたということ。相手に得点を取られてもすぐ取り返す。ミスが絡んでイヤな失点をしたときでも、最小失点に留めて大崩れしない。大量点を取られそうになったところを1点で抑えてベンチに帰ってくると「よし!イケるぞ!」という雰囲気が勝手に作られますからね。相手のオリックスからすれば「予想以上にしぶといなぁ」というのが率直な印象だったんじゃないでしょうか。
「忘れ物」を回収した石川さん
そして、第4戦。前回のコラムで書かせていただいた石川雅規さんが最高の形で「忘れ物」を回収しました。6回3安打1失点で勝利投手、15年の悔しい2つの負けを取り返す熱投でした。オリックスの強力上位打線に的を絞らせない圧巻の投球に思わず「すげぇ……」と唸ってしまうほど。40代での日本シリーズ勝利はプロ野球では71年ぶりらしく、セ・リーグでは初の記録。そういった記録を引っ張り出してくる石川さんには脱帽です。
ヒーローインタビューでは「めちゃくちゃ嬉しいです」と子どものように喜びつつ、ハキハキと「マウンドに上がったらルーキーの気持ちで投げています!」とおっしゃっていたのは実に石川さんらしい。日本一のあかつきには石川さんを速攻で直撃したいと思います。
オフは大忙し
さて、日本シリーズが終わると監督、選手等チームはオフに入るわけですが、広報である僕にとっては忙しい年末が始まります。まずは12月5日の「ファン感謝デー」。例年にない特別なシーズンを全力で応燕していただいたファンのみなさんに選手からはもちろん、球団からもお礼を申し上げるイベントです。僕もなにかしらの形でみなさんにお目にかかりたいのですが、ここでは、お楽しみ企画を暖めている段階と申し上げておきます。
そのあとは12月末に行われる「第17回 NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2021」へ出場する、スワローズジュニアの小学5、6年生たちとの準備です。スワローズJr.は去年、一昨年と日本一に輝きました。僕は去年からコーチとして関わらせてもらっているんですが、今年の夏から結成された新チームには並々ならぬ思いがあり、練習や試合時には思わず熱が入ってしまっています。