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“本気の西川遥輝”が楽天イーグルスと後輩・黒川史陽に与える好影響

文春野球コラム ペナントレース2022

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後輩・黒川史陽にも大きな影響を与えるだろう

 “本気の西川遥輝”はきっとこの男にも大きな影響を与えるだろう。智弁和歌山の後輩、黒川史陽選手だ。2019年ドラフト2位の3年目、同級生の佐々木朗希、宮城大弥に奥川恭伸、紅林弘太郎や石川昂弥には負けてられない。

 4月26日のマリーンズ戦で1軍に上がるとさっそく7番サードでスタメン出場、4打数2安打と結果を残した。

 ファームでは昨シーズンしかり、今シーズンの成績からもそこにいるべき選手ではない。

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「今年は300打席必ず立つと言って年明けに仙台へ帰っていきましたよ。首位打者とってもらいますっ」

 教えてくれたのは父の黒川洋行氏だ。

 経営する奈良のバッティングセンターが僕の奥さんの実家のすぐ近く。偶然にお邪魔したのをきっかけに仲良くさせていただいている。オープン戦で結果を出すも下に落とされた事にも「心配無用でした。あの精神力は息子ながら僕も尊敬します。凄い選手達がたくさんいる今こそレギュラーを獲りたいと燃えてるみたいです」。

 2019年夏の甲子園3回戦、智弁和歌山vs星稜。試合終盤、暑さと体力の消耗からか、足がつりはじめた星稜のエース奥川恭伸に自分が熱中症対策で飲んでいるサプリメントを渡したのを思い出した。自分も本気だから、奥川にも万全の状態で本気できて貰わないと嫌なんです。セルに仙豆を渡した悟空の発想である。相手がどうではなく、昨日の自分より少しでも野球がうまくなる為に日々を過ごしている彼のような選手が将来イーグルスのリーダーに相応しい。

 本気の西川遥輝が今年のイーグルスを引っ張り、その存在により未来のニュースターが誕生するであろう今シーズン、どう考えても負ける気がせーん!

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