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最初は“ロッテファン”のファンだった…なぜ生粋の東北人がロッテにハマったのか

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/09/28

「この子たちに美味しいご飯をたらふく食べさせてあげたい!」

 さて、今(9月26日)現在ロッテは5位。残り試合もわずかとなりましたが、最後まで全力で応援します。そりゃ負けたら悔しいし、愚痴だって言いたくなりますが、このチームを嫌いになることはありません。昨年の侍ジャパンに選ばれた選手もいない、スーパースターもいない(今でこそ令和の怪物がいますが)、しかも奥山かずさは東北出身なのに、「どうしてロッテファンなの?」と言われることもありますが……好きなチームなのです!

 現状のことは置いておいて(笑)、若手選手に注目して、今後の活躍に期待を膨らませるのも楽しいです。野球を観始めた頃の私は二十歳、選手の皆さんはほとんどかっこいいお兄さんたちでしたが、あれから8年……若い選手たちが頑張っている姿を見ると、「この子たちに美味しいご飯をたらふく食べさせてあげたい!」という謎の母性が生まれてくるのです。

 特に佐々木朗希投手、松川虎生選手の若手バッテリーがお互いを支え合っている姿は、ご飯をたらふく食べさせてあげたくなってしまうのです。そんな邪な母性の話も置いておいて、今のロッテには期待できる若手の選手がたくさんいます。

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 背番号1で再出発した藤原選手、ホームラン数を競い合って欲しい安田選手・山口選手、俊足の髙部選手・和田選手、自分と出身が同じ青森県三沢市である種市投手、あげたらキリがありません。明るいロッテの未来が見えますね。

 もちろんべテラン選手の皆さんも魅力に溢れています。いくつになっても格好良い『トップガン』のトム・クルーズさながら、老けないトップバッター・荻野選手が春からしっかりいてくれて、石川投手・美馬投手・唐川投手・益田投手が安定したピッチングをしてくれて、角中選手・井上選手がたくさん打ってくれて……そこにロッテファンの声出し応援が加わればもう! 今はコロナウイルスの影響もあり全力でパフォーマンスできていませんが、これからどんどん解禁されていって、また最初にロッテと出会った時のような感動を味わいたいです。この声援が選手に届き、ファンとチームがもっともっと一体感を持てますように。12球団一強い絆をまた見られますように。

 あの時のロッテ、ロッテファンとの出会いがなかったら、こんなにプロ野球にハマることはなかったと思います。初めて球場で野球観戦をするとき、ルールや選手のことが分からなくてもいいのかな? 何を持っていけばいいのかな? どんな風に応援したらいいのかな?

 ドキドキしますよね。不安だし、なんだか敷居が高いかもしれません。でも大丈夫です。何も心配せず、勇気を出して球場に足を運んでみてください。人生を彩る出会いが待っているかもしれませんよ!

(本人提供)

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