先日まで舞台『1518! イチゴーイチハチ!』で主演を務めさせていただきました。セリフが多い役柄なので、稽古のときから毎日シビれっぱなしでしたが、ドラゴンズの試合は毎試合欠かさず見ていました!
最近は松山普也投手がいいですね! 今年の1月、新人の合同練習を見せていただく機会があって、このときは仲地礼亜投手の取材だったのですが、仲地投手とキャッチボールしていたのが松山投手でした。ふたりはフォームも球も両極端だったのが印象に残っています。
きれいに足1本で立ってピッと快速球を投げるのが仲地投手、腕をぶん回しながら真上から豪速球を投げ下ろすのが松山投手でした。そのときは多少バラつきを感じましたが、今は球の速さもあるし、勢いがあるので相手打者を抑えています。なにより、ストライクゾーンに思いっきり投げ込む度胸があるのがいいですね。仲地投手も二軍で好投を続けているので、まもなく一軍で見られるんじゃないでしょうか。あの日、キャッチボールをしていたふたりのリレーが見られる日も近いと思うとワクワクしてきます。
とにかくバランスがいい高橋宏斗投手
若手投手陣を引っ張っている存在なのが小笠原慎之介投手、そして高橋宏斗投手でしょう。ふたりの若きエースを軸にドラゴンズの投手陣がまわっているのはすごいことだと思います。高橋宏斗投手には先日、取材でお話をうかがいました。
第一印象は、なんといってもデカい!「でっか!」とびっくりしました。間近で見て「これはすごいエンジン積んでるな」と思いました。以前お会いした梅津(晃大)くんも大きかったですが、「梅津くんよりデカいんじゃない?」と伝えたら「梅津さんのほうがデカいっす」と答えてくれました(実際の身長は高橋宏斗投手186センチ、梅津投手187センチ)。
体は大きいけど、分厚すぎず、しなやかさを感じます。宏斗くんは、とにかくバランスがいい。
これは柳裕也投手から聞いたのですが、「ピッチャーとしての理想の体型は、背が高くて、脚が長くて、手が短い」というもの。手が長すぎると扱いにくいのだそうです。ピッチャーとして理想の体型が、ダルビッシュ有さんだと言っていました。宏斗くんは手が短いわけではないですが、立っている姿が本当にいいですね。
話をしていると、ギラギラしているというより、明るい末っ子タイプ。まとっている空気は「天然」でしょうか。他の選手たちから聞いていた噂通りでした(笑)。人懐っこくて、まわりから可愛がられるタイプでした。だからこそ「大きく育ってほしい!」と感じましたね。
ここまでの試合を見ていると、成長スピードのすごさを実感します。去年の開幕時はまだ通算0勝だったのに、今年はすでに13試合に先発して、5日の試合でアクシデントによって初回降板するまで防御率1点台をキープしていました。奪三振数はDeNA・今永昇太に次いでリーグ2位。これはすごいことだと思います。体の使い方、体の疲れ方も去年までとは大きく変わったと話してくれました。去年までは登板翌日は肘が曲がらなかったのが、今年は肘ではなく体全体が張っているそうです。これも成長でしょう。
パ・リーグとの交流戦は見ごたえがありました。面白いように空振りが取れて、打者を圧倒していましたからね。普段は山本由伸投手や佐々木朗希投手と対戦しているはずのバッターが、宏斗くんのスプリットに次々と空振りしている様子を見ていると、やっぱり宏斗くんは彼らに並ぶ逸材なんだな、と強く思いました。パ・リーグの監督さんたちもみなさん絶賛していましたね。