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「教育勅語に普遍性」発言 柴山文科相の出身高校は?

武蔵の神童は大人になってどうなったのか? #2

早稲田大新総長はツイッターで……

 2018年11年、早稲田大総長に田中愛治(1970年卒)が就任する。父親が現代史や政治史に出てくる著名人、田中清玄である。清玄は、戦前、日本共産党中央委員長をつとめ、要人暗殺計画を立てたり襲撃事件を引き起こしたりなど、当時の共産党において武装闘争を進めた張本人だ。

父の田中清玄氏 ©文藝春秋

 その息子、田中愛治が早稲田のトップになったわけだが、1969年、武蔵高校時代、親の血をしっかり引く活動家だった。

「田中氏がデモに参加していると、合法デモだったにもかかわらず、東銀座で機動隊員に囲まれてしまう。逮捕されることも覚悟したとたんに腹が据わって冷静になった。次の瞬間、隊列が崩れて小さな退路ができる。日頃、陸上部で鍛えていた田中氏はガードレールを飛び越えて逃走した。ただし、途中でズボンが破れてしまい、これを見つけた母、そして父・清玄氏に叱られてしまう。父は『命をかけて国を変える気概があるならやってもいいが、それほどの覚悟もないのであれば学生運動など止めてしまえ。俺は命がけでやった』と一喝した」(「中央公論」2018年10月号)。

 田中は総長選挙の所信表明で、早稲田に新しい風を吹かせて、現場の閉塞感を吹き飛ばしたい、建学の精神を取り戻し自由に意見が言える環境にしよう、わたしは皆さんとともにお互いの意見を尊重して自由闊達に議論できる大学を構築したい、と訴えた。

 ツイッターでは勢い余ってこうつぶやいてしまう。

「早稲田の総長選挙で、負けた方の候補者を支援した職員が左遷されたり、降格されることがあってはなりません! 私は勝って、この悪しき慣習を断ち切ります。総長として、公明正大な人事を行う新しい慣習を確立します!」(6月12日=現在は削除)。

 早稲田には閉塞感があり、自由に意見が言えず、選挙に負けた候補者を支援する職員は飛ばされるということか。そんな環境を武蔵神童総長は変えられるだろうか。

東大総長も武蔵出身

 大学トップとして、第30代東京大総長の五神(ごのかみ)真 (1976年卒)がいる。武蔵から東大総長は2人目。もう1人は第24代総長の有馬朗人(1950年卒)で、文部大臣にまでなった。今年3月まで東京工業大学長だった三島良直 (1968年卒)も武蔵OBだ。

五神真氏 ©文藝春秋

 さて、田中清玄、愛治親子以上に左翼の道を突き進もうとする武蔵神童がいる。

 2018年9月、過激派・中核派系の全学連(全日本学生自治会総連合)の委員長に東京大教養学部2年の高原恭平(2015年卒)が就任した。

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