田原「不倫中、心中の方法を話し合った」 下重「ときめく男を飼いたいの」
田原 僕は人生で2回結婚をしたのだけど、下重さんは2番目の女房と仲が良かったんだよね。
下重 2004年に亡くなった田原節子さんね。彼女とは大学が同じ早稲田でしたが、独身の頃は旧姓で「古賀ちゃん」、結婚して名字が変わってからは「せっちゃん」と呼んでいました。せっちゃんは大学時代から有名人で、童謡歌手の古賀さと子さんの実姉として知られていて、自身も早稲田大学放送研究会のスターでした。
田原 下重さんも放送研究会に入っていたの?
下重 いいえ。私はもともとアナウンサーになる気はなかったですから。物書きになりたくて、後に芥川賞作家になった同級生の黒田夏子さんと同人雑誌を出したりしていました。せっちゃんとは学部も違うし、名前を知っているくらいで話したことはなかったです。
田原 下重さんは美人だし、しっかりしているから、当時の大学生男子からすると近寄りがたい存在だったんじゃないかな。
下重 私は大学生の頃は人付き合いが悪くて、ずっと黙っているから、おっかなそうに見えたかもしれません。でも、黒田さんが言うにはね、同級生の男の子のなかには私を憎からず思う人もいたんだって。「あなたみたいに人から愛されることに鈍感で、自分から愛することに不器用な女はいない」と。高校時代からのボーイフレンドはいたけど、大学ではあまり男の子に縁のない学生生活でした。黒ずくめの格好で小悪魔と呼ばれてたらしい。
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source : 文藝春秋 2023年7月号