英王室離脱から5年。ついにアメリカでも見放された
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生したのは今年1月7日のことでした。鎮圧されたのは1月31日。発生から24日もかかり、延焼範囲は東京23区の3分の1にあたる200平方キロメートル以上、1万8000棟もの建物が被害を受け、29人が死亡しました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校による推計では、被害総額は約23兆円(1ドル140円換算)。ハリケーン・カトリーナ(2005年)に次いでアメリカ史上2番目に被害額の大きい災害になってしまいました。
そんな厳しい状況にある被災現場をヘンリー王子とメーガン夫人がサプライズ訪問したのは、まだ火事が広がり続けていた1月10日のことでした。夫妻は、災害時に食事を提供する活動をしている非営利組織「ワールド・セントラル・キッチン」の現場を慰問。創設者のホセ・アンドレスやスタッフの女性を、メーガン夫人がハグする姿がテレビで全米に放送されたのです。
しかしSNS上ではこのヘンリー&メーガンの被災地慰問に対して大ブーイングが起こりました。災害現場に行って、わざわざテレビカメラの前で見せつけるような態度を取るなんて自分たちの宣伝をしたいだけじゃないか、英王室を離脱したのに王族きどりじゃないか、というのです。

女優で映画監督のジャスティン・ベイトマンは、Xで映像を引用して、こう発言しています。
「なんて不愉快な“写真撮影”だろう! 彼らは災害現場を視察でもしているの? 政治家なの? ここに住んでいるわけでもないんだから、彼らは観光客なのよ。“災害観光客(Disaster Tourists)”よ」
ベイトマンはハリウッド在住で今回の山火事で被災しています。この投稿には3万8000件の「いいね」がつきました。
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source : 文藝春秋 2025年5月号