強みは「充実した鉄道網」と「空港アクセス」にあり
近年、鉄道各社が東京での大規模な不動産開発に力を入れている。JR東日本は3月27日に6000億円を投じる「TAKANAWA GATEWAY CITY」(以下、高輪ゲートウェイシティ)をまちびらき。東急も渋谷・東急百貨店本店の跡地に、地上34階建ての大規模複合施設を建設中だ。
東京の魅力や国際競争力をさらに高めるためにはどうすればいいのか。両社の社長が、共同開発を手掛けた渋谷スクランブルスクエアの会議室で語り合った。
喜㔟 この部屋は45階ですから、やはり眺めがいい。
堀江 地上約230メートルと渋谷で一番高いビルですから。たまにヘリコプターが飛んでくると、真横を通っているように感じます。今日は曇り空ですが、晴れた日は富士山もよく見えるんですよ。

喜㔟 渋谷スクランブルスクエアは東京メトロさんを含めた3社の共同開発であり、第1期工事の東棟は2019年に開業しました。残る第2期工事としての中央棟と西棟の建設にまもなく着手します。先日もメトロさんを含めた3社でここに集まり、会議をしましたね。このご時世、建築費の高騰もあり、非常に厳しい情勢です。ただ、作らないという選択肢はない。堀江社長からは、このプロジェクトを前に進めていくために様々なご英断をいただきました。
堀江 いえいえ(笑)、みんなで議論した結果ですから。渋谷スクランブルスクエア東棟の開業によって、渋谷駅周辺も大きく様変わりしました。出口の付け替えや路線の切り替えも行われ、山手線や埼京線、銀座線、東横線などの乗り換えがしやすくなった。とくに大きかったのはJRさんが埼京線のホームを移動させ、山手線と並べてくれたこと。スムーズに乗り換えができるようになりました。
喜㔟 以前は新宿駅と代々木駅くらい離れていましたからね。
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