1990年の番組開始から30年続く国民的ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」。泉ピン子演じる五月を主人公に、どこの家族でもありえる嫁姑問題などリアルに描いてきたが、現実でも騒動が起きていた。ドラマもびっくりな“親子断絶”を脚本家の橋田壽賀子氏が語る。
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「ピン子が何か悪いことをしたか、わかりませんけども、あれだけ世話になって育ててもらったという気持ちがないんじゃないですか。イジメられたって気持ちになるんじゃないですかね」
そう語るのは、御年94歳にして現役の脚本家・橋田壽賀子氏である。彼女が遣る方ない思いを抱くのは、自身がドラマの中で作り出した母と息子の、現実世界における“断絶”――。
橋田氏が盟友の石井ふく子プロデューサー(93)とともに生み出したのが、「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)だ。
物語の主人公は、泉ピン子(72)演じる小島五月。中華料理店「幸楽」を夫と切り盛りする五月を軸に、嫁姑問題や親子関係など、どこの家でも起こりうる波乱をリアルに描き続けてきた。
1990年の番組開始から2011年までは、ほぼ1年おきに連続ドラマが1年間にわたって放送された。96年の第3シリーズは全50話の平均視聴率が26.6%を記録。連ドラ終了後も、年に一度、特番が放送されている。
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source : 週刊文春 2019年10月10日号