こういう時事ネタを中心としたコラムって、心底腹が立った事件・案件については書きづらい。つい見逃してしまうがよく考えればひどい言葉、いい人ぶってるけど悪辣さが言葉尻に現れてしまったもの――そういうものはネタにしやすいけど、あまりにもひどい、というだけの件にはコラムで掘る深みがない。
でも、どう見てもひどい人が政治に関わる時代になってしまった。だから時には、明らかにひどいことをただ「ひどい」と書くしかない。せめて記録に残すために。
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source : 週刊文春 2025年3月27日号