食が細くなり、起き抜けの一食が億劫で――などと言っていては、90歳までの健康長寿はおぼつかない。タンパク質摂取の最適食材から、健康長寿を阻む生活習慣病予防の切り札まで、パーフェクトな朝ごはんはこれだ!

 

●「だけ」食が心筋梗塞と糖尿病を招く

●卵料理「ベストはターンオーバー」

●認知症を防ぐツナマヨ

●心疾患を防ぐ味噌汁2つの具

 

◾️下方浩史教授の「90歳まで健康長寿」

#1 血管を柔らかくする

#2 魚で骨と血管を守る

#3 70歳から毎日肉食のすすめ

#4 今回はこちら

 高齢者にとって、一日の食事のうち最も大切なのが朝食。ところが、加齢で食欲が落ちたシニアは、朝食を抜いてしまう場合がある。

 老年科専門医で、名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科の下方浩史教授は、40年以上に渡って老年病(高血圧症や糖尿病、動脈硬化などを指す)や栄養に関する研究を続けてきた。

 朝食を食べないと生活習慣病のリスクが高まると、下方教授は警鐘を鳴らす。

「2013年の米国の研究では、朝食を食べない人は、食べている人に比べ、心筋梗塞や狭心症の発症リスクが約2倍になったと発表されました。朝食を抜いた上で昼食を摂ると、体が栄養をより吸収しようとして血糖値が上がりやすい。それは、血圧や血糖値の乱高下を招いて血管を傷つけ、動脈硬化や糖尿病の原因にもなります」

 

 厚生労働省「国民健康・栄養調査」(17年)によると、70歳以上の朝食の欠食率は男性が3.4%、女性が3.7%。大半がしっかり朝食を摂っているように見える統計だが、実はこれが落とし穴だという。

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source : 週刊文春 2025年3月27日号