「三十三年後の三月三日、三時三十三分に三十三間堂の前で会いましょう」という嘘みたいな約束を、このたび本当に実現させた、いとうせいこうさんとみうらじゅんさん。仏像好きという固い絆で結ばれた2人がめぐる諸国漫遊の旅は、いとうさんが文章、みうらさんが挿絵を担当する「見仏記」シリーズとして今なお、高い人気を誇る。
そこで今号では、記念すべき夜に行われたトークショーをダイジェストで掲載。いつでもどこでも楽しい雑談が止まらない“仏友”トークをお楽しみください!
だって、33年ぶり(という設定)だから…
いとう ご注目ください。みうらさんは、今日、素敵なスーツで決めております。

みうら 今日のための“法衣”ってことで。本当は紫の袈裟を着たかったんだけど、それって高位の人が着る色だから、さすがに三十三間堂さんから怒られるかもしれないと思ってコレに。生まれて初めて買いましたよ、フォーマルスーツ。
いとう その年にしてねえ。それにしても昼の部の三十三間堂、すごい人だったね。
みうら うん、ステージの上で、まるでSnow Manになった気分だったよ!
いとう はいはい(笑)。ところで、僕らのこの約束のことが書いてあるのは、三十数年前に刊行した『見仏記』第1巻のラストなんだけど……みうらさん、あの章、本当に好きだよね。「今、読み直して泣いてる」っていうメール、何回も、僕に送ってきたもんね。
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source : 週刊文春 2025年3月27日号