〈自分の思いがあって接していたつもりです。自分の行動が間違っていることに気付かず、彼が苦しんでいる姿を見ることは、かわいがってきただけに本当につらいです〉
神戸市立東須磨小学校で起きていた凄烈な教員間のイジメ事件。発覚から12日後――10月16日夜に行われた同校の保護者説明会で、加害教師4人のコメントが読み上げられた。
「後半の質疑応答では、謝罪文の代読ではなく、4人を目の前に連れてきて謝らせろという声が相次ぎました」(出席した保護者)
冒頭は、4人のうち唯一の女性であり、最年長の40代教師Aが記した言葉である。“彼”とは、イジメの最大の被害者で、今も療養を余儀なくされている20代男性・X先生のこと。
他の加害教師3人の文言には〈あってはならない事態を引き起こして〉(30代男性教師B)、〈最低な人間だと実感〉(同C)、〈私の犯した行為は許されることではない〉(同D)などと、それなりに事の重大さを認識できている形跡が見受けられる一方、Aの談話には、自分も加害側にカウントされた不本意さが、そこはかとなく滲み出ていた。
謝罪文の内容が明らかになるや、Aの文面から発せられる違和感が世の憤りを増幅し、大炎上したのは周知の通りだ。
「9月2日にX先生の家族が神戸市教育委員会に被害を報告した後、ヒアリングで男性教師3人がすんなりとイジメ行為を認めたのに対して、Aは『X先生とは仲良くしていた。イジメをしたつもりはない』と、頑なに加害行為を認めようとしなかった」(神戸市関係者)
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source : 週刊文春 2019年10月31日号