安倍元首相が凶弾に倒れて3年弱。統一教会に解散命令が出た。改革を謳うものの、合同結婚式や献金要求、霊感商法など、その実態は、驚くほど変わっていない。統一教会を取材し続ける記者が教団の今をレポートする。
(いしいけんいちろう 1961年東京都生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、1992年から2011年まで『週刊文春』特派記者。一貫して統一教会、オウム真理教、幸福の科学などの新宗教やカルトの取材に携わってきた。著書に「『週刊文春』vs統一教会の30年」(花伝社)。)
「これは解散命令を受けて、ある古参信徒から送られてきたものです」
と言って、統一教会(現世界平和統一家庭連合)元広報部長の大江益夫氏は、一通のLINEを見せてくれた。
〈裁判所に「改善の見込みなし=無反省」と判断されたという事だと思います。反省、改善、改革に要する時間がタップリあったハズなのに。目に見える形での「反省とお詫び、そして大改革」が為せなかった。田中(富広)会長以下、誰一人として辞めていない。これじゃあ、無反省と断じられても不思議じゃない〉

昨年、『旧統一教会 大江益夫・元広報部長懺悔録』(著者は樋田毅氏)を出版した大江氏は、現在の教団の在り方を厳しく批判した。
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source : 週刊文春 2025年4月10日号