「黄金時代の始まりだ！」

　今年1月、トランプ米大統領と並び立った会見でそう叫んだソフトバンクグループ（SBG）総帥の孫正義氏（67）。近ごろの孫氏は米「Open AI」との連携などAIロボットの分野にぞっこんだ。今後の投資計画は「150兆円」（日経新聞）とも報じられ、もはや誰もが認める世界的な経済人である。

　だが今、孫氏が同じようにかつて惚れ込み、兆単位のカネを投じた企業で、深刻な問題が浮上している。

〈WeWork Japan、代表取締役社長兼CEOの交代に関するお知らせ〉

　3月25日、突如として発出されたプレスリリース。ソフトバンク（SB）の子会社WWJ（WeWork Japan）の社長人事を巡るものだ。

　その裏側で起きていたのは、孫氏の“右腕”とも言える現役ソフトバンク会長による、恫喝まがいの恐怖支配。さらには電撃的に行われた事実上の社長“解任劇”だった――。

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