【前回までのあらすじ】狩猟免許を取得したマチは一人で入った山でクマを仕留めるが、痩せたクマを撃ったことを後悔していた。大学を卒業して就職し、約半年。マチは三笠のアヤばあを訪ね、シーズン初の猟へ。山から戻るとアヤばあの家に人が来ていた。山で夫婦がクマに襲われたと通報があったという。マチは、山で夫婦とすれ違っていた。そこへ、三石勇吾も現れる。

 

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 アヤばあの家に、なぜこの男がいるのか。マチは遭難の報を耳にした動揺もあり、不審な目を隠せずに三石勇吾を見た。

「それで、クマの痕跡はあったのか」

 少しトーンを落とした声で再び問われ、はっとして考えをまとめる。

「いえ、クマの痕跡は、私が気づいた限りでは、ありませんでした」

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source : 週刊文春 2025年4月24日号