安倍晋三「桜を見る会」 「虚偽答弁」を許すな

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

 11月20日、総理在任最長記録を打ち立てた安倍首相。だが、連日記者から聞かれるのは「桜を見る会」を巡る疑惑ばかり。そんな最中にもたらされた、ホテルニューオータニ関係者からの悲痛な叫びと現職社員の告白。この問題、まだまだ幕引きなどできそうにない。

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「森友学園問題を思い出しました。あの時は、公文書を書き換えさせられた役所(財務省近畿財務局)の職員の方が自殺に追い込まれましたよね。今度は民間の一ホテルであるニューオータニが、全部の責任を背負わされるんでしょうか……」

 こんな悲痛な叫びがホテルニューオータニ(東京都千代田区。以下オータニ)のとある関係者から小誌に寄せられたのは、安倍晋三首相(65)が来年度の「桜を見る会」の中止を発表し、幕引きを図ろうとした直後のことだった。

 過剰な“私物化”が問題視されている安倍首相主催の「桜を見る会」。多々ある問題点については後述するが、特に疑問視されているのが、安倍後援会主催の前夜祭だ。破格の会費5000円で行われていたことに疑問が噴出。安倍首相は「値段はホテル側が設定した」「事務所にも後援会にも一切、入金、出金はない」などと釈明し、説明責任を押し付けられた格好のオータニには、「本当はいくらだったのか」「うちのパーティーも5000円でやってもらえるのか」などと野党議員やマスコミの問い合わせが殺到している。

 そんな中、オータニの現職社員や幹部、OBらに取材を続けると、パーティーなどを担当する料飲営業部に所属経験のある現職社員が、重い口を開いた。

「会社からはこういった取材には答えるな、と言われているのですが……会費5000円はあり得ません。会場費は値下げができませんし、飲食費をディスカウントするといっても、限度がある。うちは居酒屋じゃないんです。ご案内している最低金額は150人以下の規模の宴会で一人あたり1万1000円のパーティープランです。150人を超えるとそのプランは適用できなくなり、一人あたりの金額は逆に高くなる。スケールメリットはないんです。800人規模ならば、通常、飲食費と会場費(今年は一番広い“鶴の間”で行われた)を含めれば、どれだけお安いメニューにして、提供する食事や飲み物の量を少なくしても、最低でも合計で1000万円はかかります」

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source : 週刊文春 2019年11月28日号

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