ドバイ、メイダン競馬場を後にして、空港へ向かう車に乗り込むと、ドッと疲れが襲ってきた。それと同時に強烈な眠気も。1泊3日という強行スケジュールだったこともあるだろう。しかし、その40日ほど前に同じ中東で行われたサウジカップに勝利した時は、ほぼ徹夜だったのに全くと言っていいほど眠くなかったし、翌日も興奮が醒めなくてずっと元気一杯だった。
それと比べると何もかもが対照的だ。サウジカップのレース後は、実況を覚えてしまうくらい何度もレース動画を見返した。ニュースやSNS、YouTubeで絶賛されているのも気分がよくて、ずっと眺めていた。それが、今回は全くレースを見返す気になれないし、敗戦にショックを受けた人々の様子を目に入れたくなくて、SNSは閉じた。何しろ、単勝1.1倍の1番人気だったのだ。流石に単勝は買っても意味ないだろうけど、馬単や3連単などの馬券でフォーエバーヤングを軸にしていた人は日本でも多かっただろう。それにも申し訳ない気がしていた。
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source : 週刊文春 2025年5月1日・8日号