「母さんはすぐ迎えに来ますからね」

 

 そう言い残して、(たかし)を置いていく母・登美子。

 

 演じる松嶋菜々子もまた、「ちょっと行ってきます」と、ひとり家を飛び出して――。

 序盤の物語を大いにかき乱す登美子の存在感はひときわ大きい。

「夫を亡くして義兄の家に身を寄せ、『高知の街に用ができた』と、再婚のために姿を消す。派手な着物に身を包み、奔放に生きる登美子を松嶋が色気たっぷりに好演。登美子が何かするたびに、ネット上では批判と擁護の論争が起こっています」(スポーツ紙記者)

 会いに来た嵩のことを再婚相手の手前「親戚の子」扱いし、「早く帰りなさい」と玄関先で追い返した場面は、“鬼母”ぶりを物語る名シーンとなった。

やなせたかしの困った母を好演(『あんぱん』のHPより)

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source : 週刊文春 2025年5月1日・8日号