「母さんはすぐ迎えに来ますからね」
そう言い残して、嵩を置いていく母・登美子。
演じる松嶋菜々子もまた、「ちょっと行ってきます」と、ひとり家を飛び出して――。
序盤の物語を大いにかき乱す登美子の存在感はひときわ大きい。
「夫を亡くして義兄の家に身を寄せ、『高知の街に用ができた』と、再婚のために姿を消す。派手な着物に身を包み、奔放に生きる登美子を松嶋が色気たっぷりに好演。登美子が何かするたびに、ネット上では批判と擁護の論争が起こっています」(スポーツ紙記者)
会いに来た嵩のことを再婚相手の手前「親戚の子」扱いし、「早く帰りなさい」と玄関先で追い返した場面は、“鬼母”ぶりを物語る名シーンとなった。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

source : 週刊文春 2025年5月1日・8日号
他の記事を読む
- 近藤浩章「『手のひらを太陽に』を気に入ってなかった理由」 “マルチクリエイター”やなせたかしの肖像|愛と勇気の「あんぱん」大特集
- 小手鞠るい「一流の作家にとって必要なもの、それは――」“マルチクリエイター”やなせたかしの肖像|愛と勇気の「あんぱん」大特集
- 反町を置いて一人旅…松嶋菜々子(51)やなせ母との共通点|愛と勇気の「あんぱん」大特集
読み込みに失敗しました