スーパーゼネコンと呼ばれる総合建設大手5社の一角を占め、年間売上高1兆7000億円を超える大成建設が、元経営トップに提訴されるという異例の事態を迎えている。

 

「現社長の周りにはイエスマンしかいない。このままでは大成建設は業界トップにもどることはできません。私は大成建設を救うために、あえて会社と現社長を訴えたのです」

 

 訴えを起こした山内隆司元会長(78)が小誌の取材に重い口を開いた――。

 山内氏は2007年に同社の代表取締役社長に就任すると、リーマン・ショックの苦境の中で舵取りを行い、大成建設の業績を立て直した功労者である。

古巣を訴えた山内元会長

 社長を退いた後も23年3月に会長を辞するまでの16年にわたって経営トップの座に君臨し、建設業界出身者として初となる経団連の副会長も務めあげた。その後も「名誉顧問」という山内氏のために新設された役職に就任し、会社を支え続けてきた。そんな自他ともに認める“大成建設のドン”はなぜ自社を訴えるに至ったのか。取材に応じた山内氏の口からまずこぼれたのは、大成建設の行く末への懸念だった。

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source : 週刊文春 2025年5月22日号