家電ネット販売を手掛ける「株式会社ストリーム」(東証スタンダード上場)。4月24日に開催した株主総会で、“乗っ取り”劇が起きた。背景には“中国人逃亡犯”の存在が見え隠れし、大手家電量販店ヤマダホールディングスの不可解な対応も重なって――。
株主総会は東京・港区内のイベントホールで午前10時に始まった。
取締役の右田哲也氏が議長に就いて、約30名の株主を前に議事進行を簡単に説明した後、第1号議案の「剰余金の処分」(利益配当)について話し始めた時だった。
「議長! 議長の交代を提案します。議長を、右田さんから私に交代する動議を提出します」
3列目に座っていたスーツ姿の男性が挙手して、こう声を張り上げた。
株主は、株主総会当日に「議案」を提出することができる(会社法304条)。この議案提出は「緊急動議」とも呼ばれ、会社側の提案を覆すために行われることが多く、会社側が最も警戒するものだ。
開始3分後の動議に会場はざわついた。議長の右田氏は「私は動議に反対です」と述べ、会場からの拍手を受けて議事進行を続けようとしたが、スーツ姿の男性は「動議を採決して下さい」と再び声を張り上げた。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル