「職員すら守れない大学が、学生を守れるのでしょうか。この大学のいまだ変わらない体質についてお話しします」

 

 こう憤るのは、日本大学の元職員Aさんである。

 日大では近年、部活動が絡む不祥事が相次いできた。名門だったアメフト部は「悪質タックル」および大麻問題で2023年に廃部に追い込まれた。また相撲部出身の“日大のドン”田中英寿元理事長(故人)が21年、脱税容疑で逮捕された事件も記憶に新しい。

 そして新たな問題は、重量挙(ウェイトリフティング)部で発覚した。元監督N氏が学生から授業料などを不正に徴収し続けていたのだ。

「日大は昨年7月に事案を公表。不正は10年以上に及び、さらに陸上競技部とスケート部でも被害が確認された。被害部員は合計で110人、詐取総額は約1億1500万円に上りました」(全国紙社会部記者)

新たな「金銭不祥事」

 日大はN氏による私的流用もあったとして同月、N氏を懲戒解雇した。

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source : 週刊文春 2025年6月5日号