「カルメン」「フィガロの結婚」「蝶々夫人」……。1934年の創立以来、数々の名作オペラを上演してきた日本最古のオペラ団体、藤原歌劇団。昭和を代表する名女優・杉村春子も若手時代にその舞台を踏んだこともあり、日本でオペラ界を牽引してきた存在だ。

 

 しかし、そんな名門が今、危機に瀕している。重役たちの問題が次々と告発され、第三者委員会の調査が行われる事態に発展しているのだ。

 

 第1弾の本記事では、劇団トップによる“セクハラ”疑惑を詳報する。

理事長宛ての〈ハラスメント〉実名文書

「今まで会議で何度も問題を提起してきましたが、事務局は一向に動きませんでした。このままでは訴えが揉み消されると思い、私は問題を“公”にすることを決めました」

 

 怒りに震えながら明かすのは、藤原歌劇団に所属する現役オペラ歌手・A子さんである。「週刊文春」は今回、A子さんが内部で提出した告発文書を入手した。そこには、劇団トップによるセクハラや、金銭を巡る不正など、5つの“不適切事案”が並んでいた。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル