「70歳を超えてからの人生は、認知症をどう防ぐかにかかっています。現代医学では、認知症を完全に予防することはできませんが、ある程度、避けることは可能です」
そう語るのは『ぼけの壁』(幻冬舎新書)の著者で、精神科医の和田秀樹氏である。和田氏が考える認知症の“追い払い方”とは――。
社会の高齢化に伴い、日本の認知症患者は増加の一途をたどっている。
「厚労省の推計では、2030年には、認知症とその前段階である軽度認知障害(MCI)を合わせると1100万人を超えるとされます。高齢者の3人に1人が認知症か、その予備軍となる世の中になったのです」
そこで、和田氏がまず強調するのは、「脳の前頭葉を鍛える」ことだ。
「前頭葉は、意欲や感情を司る部分です。一般的に40代ぐらいから老化が始まるとされます。それを放置していると、無気力な老後を送ったり、認知症につながる恐れがある。ですから、意識して前頭葉を刺激する必要があるのです」
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source : 週刊文春 2025年6月19日号