6月6日に公開された吉沢亮(31)主演の映画「国宝」が、わずか10日で興行収入12億円に迫り、大ヒットの兆しを見せている。

 芥川賞作家・吉田修一の同名小説が原作の「国宝」は、任侠の家に生まれた主人公が歌舞伎の世界に飛び込み、女形として芸の道に人生を捧げる物語だ。

「原作も上下巻の大作なら、本編も3時間近い長尺。吉沢のほかにも横浜流星、渡辺謙といった錚々たるキャストが並ぶが、映画の目玉はなんといっても、実際の公演と見まがうばかりの歌舞伎のシーン。『100年に一本』の作品と謳っていますが、あながち誇張ではない」(映画担当記者)

ライバルを演じる横浜(左)とのかけ合いも見所

 玄人筋の評価も高いのは、吉田原作の作品を手掛けてきたヒットメーカー李相日監督の完璧主義による。

「撮影は京都の南座を3カ月貸切にして行われた。特に主演の吉沢には高いレベルの演技が求められ、歌舞伎の稽古だけで1年半を費やしたといいます」(同前)

 すでに海外での公開も決定しており、実写邦画で久しぶりの大当たりと言えそうだが、さる本作スタッフはこう胸を撫でおろす。

「吉沢さんの“あの件”があって一時は公開も危ぶまれましたが、結果的にこれほどの好評を博して関係者はホッとしていますよ」

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source : 週刊文春 2025年6月26日号