いま、激しくも静かな戦いが繰り広げられている。第一線で活躍するタレントたちがBSで番組を持ちたいと争奪戦が行われているのだ。『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でも既に番組を持った芸人たちが集まった企画が放送された。その名も「BS大戦争芸人」だ。
昨今、BSファンを公言している芸人は少なくない。隙なく作り込まれた地上波の番組に疲れた人たちにとって、心地よいのだろう。そうした芸人たちが自分の番組を持ちたいと思うのは自然なことだ。この回に集まった日村勇紀、ケンドーコバヤシ、博多華丸・大吉、飯尾和樹、塚地武雅だけでなく、おぎやはぎ、玉袋筋太郎、伊達みきお、有吉弘行といった錚々たる芸人が冠番組を持っている。BSしか見ないと公言している春日俊彰も4月から念願のレギュラー番組を開始した。その多くが、プライベートでやっている趣味をそのまま番組化したようなもの。だからBSは「おじさんのYouTube」と呼ばれていると塚地は言う。それに対しゲストの後藤輝基が「だったらYouTubeでやれよ!」ともっともなツッコミを入れるが、「やり方がわからない」と華丸は笑う。それ以上に彼らは、「テレビ番組」である、ということに価値を見出しているのではないか。また、最近はTVerがあることで、BSの番組も地上波の番組とフラットに並び、容易に見ることができるようになったことも大きいに違いない。
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source : 週刊文春 2025年6月26日号