コロナ治療に携わる医療従事者を守るのがアイソレーションガウン、つまり医療用の使い捨てガウンだ。
しかし、このガウンをめぐり“産地偽装”というべき疑惑が浮かび上がった。
厚労省が、医療用ガウン3100万枚を製作する企業を公募したのは昨年12月14日のことだった。
「医療機関への無償配布や、備蓄のために募集しました。納期は3月19日で、既に納入済みです。コロナ関係の医療現場やワクチン接種にも使われる予定です」(厚労省コロナ対策推進本部・マスク等物資対策班)
公募にあたり、厚労省がつけた条件が「日本国内縫製品に限る」。縫製前の裁断パーツを海外で準備することはよいが、縫製は日本国内限定としたのだ。
1月8日に契約を結んだ20社のうち、2番目の17億3800万円分を契約したのが、防災用品専門会社の「船山」(新潟県)だ。
納品量が多く、スケジュールもタイト。船山はアパレル会社のニューズ・トレーディング(以下NT社 東京都)に製作を丸々発注したのだが……。
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source : 週刊文春 2021年6月3日号