市として日本一の人口375万人を抱える横浜市。その住民の医療を支える横浜市医師会は、会員数4100名を数え、全国でも有数の規模を誇る。同医師会の第24代会長を務める水野恭一氏(70)が、緊急事態宣言下の今年3月に複数回、また、まん延防止等重点措置(まん防)の適用が発表された直後の4月17日にも、複数人で飲酒を伴う会食を繰り返していたことが「週刊文春」の取材で判明した。
横浜市医師会の関係者が語る。
「4月17日の土曜日、水野氏と医師会幹部ら5人ぐらいでお寿司屋さんで食事をしていました。お酒も飲んでいた。始まったのがすでに夜8時近くで、10時ごろまで続いていたのではないかと思います。ちょうどその頃、神奈川県では新規感染者が連日200人を超えていて、前日の16日に、神奈川県に20日からまん防が適用されると発表されたばかりでした」
別の同医師会関係者が語る。
「水野会長の会食はしょっちゅうですよ。緊急事態宣言下の3月4日や18日にも、夜、医師会幹部らと会食していました」
水野氏は1976年に日本医科大学を卒業し、1981年、横浜市内にクリニックを開設。都筑区の医師会会長を10年務めた後、2017年に横浜市医師会会長に就任した。昨年は、横浜港・大黒ふ頭で停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で乗員の診察に当たったこともある。
医師会といえば、各地の医師会の上位団体である日本医師会の中川俊男会長は、日ごろから国民に不要不急の外出自粛を強く呼びかけながら、先月、まん防の最中に自見英子参院議員の政治資金パーティーに発起人として出席し、批判を呼んだばかりだった。
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source : 週刊文春 2021年6月3日号