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“就活セクハラ”常態化か 近鉄採用担当者に別の不適切行為

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「週刊文春」編集部
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 採用担当者が就職活動中の女子学生に不適切な行為を働いていたことが発覚し、公式ホームページ上で謝罪した近鉄グループホールディングス(以下、近鉄GHD)。同じ採用担当者が別の女子学生にも、個人的に連絡を取るなど不適切な行為を重ねていた疑いがあることが「週刊文春」の取材でわかった。

近鉄グループHDの小倉敏秀社長 ©共同通信社
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「週刊文春」は6月3日発売号で、近鉄GHDの採用担当者・X氏が、就職活動中の大学4回生・A子さんを「エントリーシートを添削する」とラブホテルに誘い、肉体関係を迫っていたことなどを報道。近鉄GHDは取材に対し、事実関係を認めた上で、類似事案については「現在調査中」としていた。

X氏からA子さんへのLINE

 だが、X氏の就職活動生への不適切行為は、A子さんのケースだけではなかった。

 昨年、近鉄GHDの就職試験を受けたB子さんが証言する。

「1次面接の担当官がX氏でした。面接の後、OB訪問アプリ上でX氏から急に連絡が来たんです。面接時に知り得た私の個人情報で検索したのではないか、と怖くなりました……。恐る恐るLINEを交換すると、『電話しよー?』などと個別の連絡が来るようになった。その後も、選考の情報とかを送ってきました」

 X氏の振る舞いは社内でも有名だったという。

 元従業員が振り返る。

「Xさんは受付嬢に『これ僕の名刺。連絡して』とよくLINEのIDを手書きした名刺を渡していた。歴代受付嬢の間では『手癖が悪い。気をつけろ』と申し送りがあったほどです」

 近鉄GHDに事実関係の確認を求めたところ、以下のような回答があった。

「当該社員に確認したところ、OB訪問アプリ上でB子さんを見つけ、アプリ上で会話を行う中で、当該社員から自分の携帯の電話番号を伝えたところ、その後B子さんから連絡があったとのことです。業務上知り得たB子さんの個人情報を無断で使用したといった事実はありません。

 もっとも、採用担当者が、就職活動中の学生と個人的に連絡をとるという行為は、当社のルールを逸脱した不適切な行動であり、厳重な処分を行うとともに、社内教育、採用体制の仕組み、管理監督の強化を再徹底、強化してまいります」

HPで公表した「お詫び」

 立て続けに発覚した採用担当者による就職活動中の女子学生に対する不適切行為。“就活セクハラ”が常態化していた恐れもあり、近鉄GHDには再発防止策の徹底が求められる。

 6月9日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び6月10(木)発売の「週刊文春」では、A子さんに対する近鉄GHD側の不誠実な謝罪や、40代男性社員による新卒社員へのセクハラ、課長級社員による近鉄電車内での痴漢行為など、近鉄GHDの“セクハラ体質”について詳報している。

source : 週刊文春 2021年6月17日号

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