「14歳の子と性交」発言でバレた本多平直と立憲の地金

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「週刊文春」編集部
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 世の親たちが怒り心頭に発したのは想像に難くない。立憲民主党の本多平直衆院議員(56)の発言である。性犯罪刑法改正に関する5月10日の党会合で「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、同意があっても捕まることになる。おかしい」と語った。

 刑法では性行為を自分で判断できるとする性交同意年齢は13歳。会合に出席していた大阪大大学院の島岡まな教授が16歳への引き上げを主張したところ、本多氏が「14歳」発言で反論。島岡氏は絶句した後、「犯罪です。逮捕されますよ」と強調。本多氏が再反論し言い合いになった。

 6月5日になって産経新聞が本多氏の名前を伏せる形で発言を報じ、その後、朝日新聞が発言主は本多氏だとデジタル版で報じた。

 政治部記者曰く「本多氏は元々甘い」。昨春、立憲の高井崇志衆院議員の緊急事態宣言下でのセクシーキャバクラ通いを小誌がスクープし、党が除名とした際のこと。本多氏は周囲に「うちは女性支持者も多いから気にして除名にした。過剰反応だ」と語っていた。

 本多氏は枝野幸男代表の政策秘書を9年務めた後、2004年に衆院議員に。05年の郵政選挙で落選。浪人中の07年、菅直人元首相夫妻を媒酌人に、同じ民主党(当時)の西村智奈美衆院議員と結婚した。菅原一秀前経済産業相による高級メロンやカニの贈答問題での追及で名を上げる一方、小泉進次郎環境相の不倫スキャンダルも追及。「下ネタなんて、やりたくない」と愚痴ることもあった。「本人は政策論をやりたいようだが切り込み隊長として重宝されている」(重鎮議員)。

 今回、浮かび上がったのは立憲幹部の身内への甘さだ。福山哲郎幹事長は6月7日、菅義偉首相と参院決算委員会で対峙した後、記者団の取材に「この政権は国民にまったく説明しない。ダブルスタンダードだ」と猛批判したが、直後に記者団が問い質したのは本多氏の発言。「本人が『言い過ぎた』として『撤回する』と言っているので、それでいいのではないか」。首相批判では威勢の良かった福山氏の無責任ぶりに記者団は呆然。「お前こそダブルスタンダードだよ」と漏らす記者もいた。

 福山氏の無責任発言が報じられるとSNSで批判が噴出。5時間後に本多氏が謝罪コメントを出し、福山氏も口頭で厳重注意したことを公表した。枝野氏が、この問題に言及したのはさらに遅れて9日。記者団から問われてやっと、「信じがたく、許されない」とした。次期衆院選での政権交代に意欲を見せる枝野氏だが、元秘書の問題で説明責任を果たせないようでは、有権者の支持は得られない。

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source : 週刊文春 2021年6月24日号

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