スーパーやコンビニに並ぶ生鮮野菜や惣菜。もちろんそれらにも中国産はある。だがラベルを見ても、必ずしも産地表示があるわけではない。では我々はどうやって中国産を見分ければいいのか。大手各社へのアンケートと共に、“傾向と対策”を識者たちが伝授する。
コロナ禍で外食がままならない中、スーパーやコンビニで購入した惣菜などを家の食卓に並べ、野菜を摂る機会は多い。国内で消費される野菜のうち、約1割を中国からの輸入が占めており、私たちは意識しないうちに中国産野菜を口にしている可能性が高い。
小誌は2週にわたり、かつて残留農薬の問題で「毒菜(ドクチョイ)」と形容された中国野菜の現在をレポートした。中国の「汚染野菜」を巧妙に日本に輸出する業者は未だに存在。そうした業者との取引の有無、中国産野菜の使用メニューを外食チェーンにアンケート調査した。
もちろん、中国産野菜すべてに問題があるわけではない。しかし、残留農薬などの違反事例が最も多い輸入野菜が、未だ中国産なのも事実。しかも日本の検疫所における輸入食品の検査率は8.5%。9割は無検査で流通しているのだ。
食品問題に詳しいジャーナリストの小倉正行氏が指摘する。
「検疫体制はその程度の水準だと知った上で、私たち自身が食の安全への関心を高めることが重要です」
そこで今回は、大手コンビニ5社とスーパー11社に、中国産野菜の扱いや、品質管理についてアンケート調査を行った。
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source : 週刊文春 2021年7月1日号