国民の1割以上にあたる1300万人が2回目の接種を終えた新型コロナワクチン。だが、供給不足も懸念され、職域接種の申請が中止に。接種が進むにつれ浮かんできた疑問や研究結果を専門家たちの知見をもとに徹底解説する。
高齢者の新型コロナワクチン接種がスタートしてから3カ月。約24%の高齢者が2回の接種を終え、職場や大学での職域接種も進み、全年齢で1回目の接種をした人口は約17%に。
先週号では「打つ前と後に読む! ワクチン接種マニュアル」と題して、接種に関する疑問を解説した。
ただ、接種が進むに連れ、“やるべきこと”、“やってはいけないこと”など新たな知見が得られている。副反応への対処法や、接種前後には何に気をつけた方がいいのか。専門家のアドバイスをもとに、悩みを解決していこう。
今、脅威を増しているのが、インド由来の「デルタ株」だ。6月23日に行われた厚生労働省の専門家会議で、感染力が従来株の1.95倍であることが示された。京都大学大学院の西浦博教授らの研究チームは「7月23日の東京五輪の開会式時点では、感染全体の約69%を占め、8月12日に9割を超える」と予測している。
1回目の接種を成人人口の8割が終えたイギリスでデルタ株による感染が拡大。予定されていたロックダウンの緩和も4週間延期したが、6月下旬から一日あたりの新規感染者数は1万人超えが続いている。
日本でもデルタ株が蔓延し、「ワクチンが効かなくなるのでは」という不安を抱える方は多いだろう。インペリアル・カレッジ・ロンドンの小野昌弘准教授が解説する。
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source : 週刊文春 2021年7月8日号