棋聖戦終了の2日後、電話を入れたところ、切り口上のメールが返ってきた。
「今回はノーコメントにして下さい」
いつもなら“申し訳ないけど……”といった枕詞をつける律儀な渡辺にしては、珍しい対応だった。
(なかむらとおる 1974年生まれ。将棋のほか、医療や経済関連の記事を執筆。渡辺明名人には2004年から取材を続けている。著書に『天才 藤井聡太』(松本博文氏との共著/文春文庫))
渡辺明名人(37・棋王、王将も保持)が藤井聡太棋聖(18・王位も保持)に挑んだ棋聖戦五番勝負。
7月3日の第3局で渡辺は敗北、藤井の3連勝で決着した。渡辺にとってタイトル戦のストレート負けは初めての経験だ。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2021年7月15日号