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イーロン・マスクとのカラオケで|三木谷浩史

三木谷浩史「未来」 第4回 

三木谷 浩史
ビジネス 社会 経済 国際 企業

(みきたにひろし 1965年神戸市生まれ。88年に一橋大学卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行。退職後、97年にエム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立し、楽天市場を開設。現在はEコマースと金融を柱に、通信や医療など幅広く事業を展開している。)

 僕がイーロン・マスクという起業家に初めて会ったのは、今から遡ること7年ほど前になる。

 投資銀行を辞めてプライベートファンドをしていたアメリカ人の友人に、「俺のパートナー」だと紹介されたのがイーロンだった。

 当時、彼は従兄弟のリンドン・ライブとピーター・ライブが創業した「ソーラーシティ」の構想など、太陽光エネルギーのもたらす未来についてずいぶん熱心に語っていた。後にテスラが買収する同社の事業は、結果的に大きな「失敗」とも今では酷評されている。でも、太陽光によって効率的なエネルギーの再利用と消費を目指し、持続可能な未来を作り出そうという彼のイメージは、テスラやスペースXの事業に連なっているものだ。

 そんな壮大な構想を話すイーロンは、とにかく「面白そうな兄ちゃんだなァ」という印象を抱かせる。僕ももっと話をしてみたくなり、シリコンバレーの自宅で毎年やっていたパーティに誘うようになった。

2014年9月、イーロン・マスク(中央)と(ツイッターより)

規制の多い日本市場

 香港にいた彼からアシスタントを通じて連絡があったのは、それからしばらく経った頃だった。

「イーロンが東京でカラオケをやりたいと言っているんだけれど、案内してくれる?」

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source : 週刊文春 2021年7月15日号

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