「答えはイエスだ」
今年5月、IOCのジョン・コーツ調整委員長は緊急事態宣言が出ていても五輪を開催するのかと問われ、こう答えた。あれから約2カ月、東京は四度目の緊急事態宣言下に突入、図らずもコーツ氏の発言が現実のものとなった――。
「人が入って来れば来るだけ、感染の確率は上がる」
こう語るのは、東北大学災害科学国際研究所の児玉栄一教授だ。7月13日に選手村が開村し、世界各国から選手団が続々入国。五輪期間中は選手や大会関係者ら9万人強が来日する。
「日本より感染が蔓延している国も少なくない。彼らが日本人より高い確率で、新型コロナウイルスを持ち込む可能性は十分に考えられます」(同前)
児玉氏の指摘は現実のものとなりつつある。1例目がウガンダ選手団だ。選手やコーチら9人が成田空港に到着後、PCR検査で1人に陽性が確認された。
「感染していたのはインド型のデルタ株。全員アストラゼネカ製のワクチンを2回接種し、出国前に受けた検査の陰性証明書も提出していた」(五輪担当記者)
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source : 週刊文春 2021年7月22日号