「やっぱりやられたか、と。最終的に会長が独断で決めるのだったら、中立性や公平性は担保されない」
ラグビー新リーグの順位付けを巡り、こう憤るのはあるチームの幹部だ。
7月16日、来年1月に開幕する新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン」の概要が日本ラグビー協会から発表された。参加24チームが3つのディビジョンに振り分けられ、1部リーグは12チーム、2部、3部が各6チームとなる。
「1部と2部ではスポンサー獲得やチケット収入に大きな差が出る。チームの未来がかかっており、リーグ分けが決まる順位審査には各チームとも神経を尖らせていた」(別のチーム幹部)
審査は客観性と公平性を保つため、各チームと利害関係がなく、ラグビー協会から独立した形の「審査委員会」に全面的に託された。
「審査方法は2021年シーズンの成績だけではなく、事業性、社会性、競技力の3つの指標で評価された。各チームの収益の見込みや自治体との連携度合い、ジュニア育成への取り組みなども重視。競技力が高いチームが1部に上がれるわけではなかった」(スポーツ紙記者)
協会理事(当時)の谷口真由美氏を委員長に据え、各チームから提出された資料やプレゼンなどをもとに昨年9月から審査をスタート。今年1月には各チームに暫定順位の中間報告をした。
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source : 週刊文春 2021年7月29日号