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検察が握り潰した菅原前経産相の“買収”バス旅行〈新疑惑〉

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治

「この事案は例外」「法を軽視する姿勢が顕著とは言い難い」「大臣を辞任し、事実を認めて謝罪した」――。大臣の顧問弁護士の主張と見紛うこれらの文言。いずれも“鬼の特捜”が前経産相を不起訴にした説明だ。しかし、この男の違法行為はまだまだ枚挙に暇がない。

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 夕暮れ時の東京・霞が関。官公庁街を一望できる経済産業省11階にある大臣室に似つかわしくない嬌声があがったのは、昨年10月9日のことである。300人を超える地元練馬区の有権者をひっきりなしに出迎え、喜色満面の様子で握手を繰り返していたのは、1カ月前に念願の初入閣を果たしたばかりの菅原一秀衆院議員(58)だった。菅原氏が記念の集合写真を促すと、高齢の男女は氏を囲むように黒革の椅子に腰を沈めた。

「皆様のおかげで大臣になることができました」

 そう語る菅原氏を冷めた眼差しで見つめていたのは、誘導に駆り出された経産省職員ばかりではない。その場にいた元経理担当スタッフが呆れ顔でいう。

「菅原氏は毎年、練馬区在住の有権者800人以上を集め、関東近郊の景勝地などを巡るバスツアーを催しています。菅原氏はこの日、立ち寄り先での滞在時間を短縮し、旅行の最後に大臣室に参加者を招くパフォーマンスを行ったのです」

 小誌が入手した案内状には「第24回すがわら一秀後援会連合会練馬東地区バス旅行」の文字。鎌倉プリンスホテルで宴会を行い、鶴岡八幡宮を巡る旅程が記されている。会費は1人あたり9500円。

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source : 週刊文春 2020年7月9日号

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