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小林賢太郎を米団体に“通報” 中山泰秀防衛副大臣を直撃した

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「週刊文春」編集部
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趣味はドライブで記者を愛車で送ることも
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〈サイモンウィーゼンタールセンターと連絡を取り合い、お話をしました〉

 7月22日の午前2時過ぎ、自身のツイッターにそう書き込んだのは防衛副大臣を務める自民党の中山泰秀衆議院議員(50)だ。

「東京五輪開閉会式の演出を任された小林賢太郎氏が、過去にコント内でホロコーストを揶揄していた旨を自身のフォロワーに指摘された中山氏は、米国のユダヤ系団体であるウィーゼンタール・センターに連絡。その後彼らの声明もあわせて書き込んだ。首相や防衛大臣を差し置いて外国団体に“通報”した、火に油を注ぐスタンドプレーではないか、といった批判が相次ぎました」(政治部記者)

 当の中山氏は、生粋のサラブレッドだ。

「祖父も国会議員でしたが、祖母の中山マサ氏は女性初の国務大臣となったことで有名。伯父の中山太郎氏は元外相、父の中山正暉氏は元郵政相です。本人は成城大学から電通を経て96年の衆院選に出馬するも落選。二度の落選や小池百合子氏の秘書を経て、2003年に初当選。安倍政権では外務副大臣も務めた」(同前)

 そもそも中山家と、ユダヤ人が建国したイスラエルの縁は深い。

「父・正暉氏は日本イスラエル友好議員連盟を立ち上げた。中山氏は現在、同議連の事務局長を務めています」(政治部デスク)

 過去にはイスラエルに関する発言で炎上したことも。

「今年5月のイスラエル・パレスチナ危機に際し、『私達の心はイスラエルと共にあります』とツイッターで表明。イスラエル軍の対パレスチナ攻撃に賛同しているとも受け取られかねず、防衛副大臣でありながら政府見解とも異なったため、批判を受け、その後削除した」(同前)

 中山氏を直撃した。

――なぜああした投稿を?

「これは国際問題になると予測したわけです。開会式の1日前でしょ。なんとか収束させ、ソフトランディングさせなきゃいかんなと。ダメージを極小化させたいと思って連絡したんです」

――首相や大臣を飛び越えての連絡は適切だった?

「サイモンの(副代表の)クーパー氏とは個人的に長い付き合いなので、よく存じ上げている。お友達に連絡をするのに、上司の許可が要りますか?(批判する)皆さんの感覚の方がずれているのではないか」

――防衛副大臣の書き込みとしてふさわしい?

「防衛副大臣であっても個人と公人の立場、公人の中でも一政治家としての立場と防衛副大臣の立場、それぞれあると思う。私は個人として連絡した、それのどこに問題があるんですか?」

 中山氏にとっては「沈黙は金」ではなかったようだ。

source : 週刊文春 2021年8月5日号

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